ポケモン下手になったから引退する

PJCS2023予選3回が終わったタイミングでちらほら見かけた言葉である。

かくいう私も3回の予選が終わり1度もいい成績を残せなかったうちの1人であり、例年より多く抜けられる中の1人に入れず落ち込んでいる。

だが、果たして本当にポケモンが下手になったのだろうか。

個人の話であり、10年間ダブルバトルの公式大会に挑み続け、1度も予選を抜けられていない私の駄文ではあるがもしよければ最後まで読んでいっていただきたい。

  1. はじめに
     ダブルバトルを始めたきっかけはBWのバトルサブウェイだった。BPを稼ぐのにシングルよりも安定して勝つことが出来、範囲技でゴリ押していくのが爽快でNPCとはいえどこまで連勝できるか試したく、のめりこんだ。
     そんなときにポケモンの世界大会があることを知り、当時アメリカの選手が3連覇していることを知った。今まで対人に興味がなかったがバトルサブウェイでダブルバトルが好きになっていたこと、BWでネット対戦が手軽にできること、目指していけば世界大会も目指せることが重なり対人もやるようになった。
     そこからは毎年色々なパーティを作っては試し、ランクマや公式大会に挑み、ポケモンのオフ会にも参加するようになっていた。オフ会ではたまにそこそこの順位にはなるものの、今までの公式大会での最高順位は200位台だったかと思う。
     今年予選抜けが450人となり、今までの最高を目指せれば行ける範囲内であり、気合を入れて臨んだが3回とも大体1500位前後で終わってしまった。
     順位だけ見れば200位台→1500位と明らかに落ちており下手になっているのでないかと思う。だが本当だろうか。

  2. 昔の私
    私が使っていたパーティの中で最も印象深く、最も愛用していたのがWCS2015の以下のパーティだ。@1は環境によってマリルリだったりヒードランだったり、ランドロスを入れていた気がする。

     天候変化要因

    エース

    メガ枠

    クッション枠

    クッション枠2(水ロトムの画像が見当たらず、通常で代用)

    威嚇枠(マンダ)、全体攻撃枠(ドリマンダでのハイボ地震)、天候枠、追い風枠等サイクルを回すうえで必要な要素があり使っていて楽しかった。威嚇や砂起こしで相手の素早さを判断し、水ロトムの下からボルチェンで盤面形成など情報アドバンテージを取りつつも常に有利対面をつくりに行くのが性に合っていたのかもしれない。
    ここでは素早さやダメージなどで相手の型や持ち物などの情報を仕入れ、一歩先を見据えて行動するというポケモンの基本ともいえることを学んだパーティであった。
     
    だが、サイクルパーティは時代と共にキツイ立場になったと思っている。
    禁止伝説級の火力、Z技がまず一つ目の例である。

    私はサイクルから入ったため、見えないところからの高火力、見えていても止められない高火力にとても苦しんだ。
    WCS2016では禁止伝説、サンムーンに入ってからはZ技、剣盾ではダイマックスと威嚇1回程度では全く止まらないダブルバトルをすることになってしまった。

    4体で相手の4体を削りきる戦いからこちらの1体(禁止伝説級、ダイマックス)を立ててすべて倒すだったり、1体で暴れて残りを取り巻きで倒すなどの考え方を持つ必要が出てきた。
    既にこの時点で私は勝てなくなってきていたが、サイクルしかできなかったところから1匹を通す構築の組み方や立ち回りを吸収し成果には出ないもののアップデートはされていたように思う。

  3. 今の私
    今作でも相変わらすサイクルパーティはキツくなっていると思う。
    いやいや、海外ではイルカウインバレルが結果を残しているじゃないか、禁止伝説級もいないし見えないところからはテラバーストくらいじゃないかという人もいるだろう。
    だがそれはオープンシートでの話だと思っているし、他にも新たに追加された道具や特性の変更などがキツい。
    誰がクリアチャーム、防塵ゴーグル、隠密マントを持っているかわからない上、サイクルを回す以上、被弾も多くなる。環境で確実にメタらなければならないカイリュー、ヘイラッシャ、͡コノヨザルは特性が優秀で間違えると1ターン持っていかれる。また有利対面だと思っていたらテラスタル化で耐えられ、反撃を受け負けてしまうこともある。
    考慮すべきことが昔と比べて多くなっているのだ。にもかかわらず、コマンド選択時間は昔とそんなに変わらない。(45秒or1分)
     上記の理由もあり今年はサイクルパーティをやめ1体を通すパーティ、もしくは高火力を押し付けるパーティを使うことを決めていた。
    使ったパーティは以下の3つである。(中身、立ち回りについては要望があれば別記事で記載)
    第1回予選
    ユキノオー、テツノツツミ、ハバタクカミ、イーユイ、ゴチルゼル、テツノカイナ
    第2回予選
    カイリュー、ディンルー、ハバタクカミ、パオジアン、ミミズズ、ヤミカラス
    第3回予選
    ヘイラッシャ、シャリタツ、ハバタクカミ、キラフロル、テツノツツミ、カイリュー
    第1回予選で使ったパーティはパワーがあり、選出の幅も広く好みの形に組めたと思っているが、選出の難しさ、運に頼りすぎたところ、細かい調整がかみ合わなかったところが反省点である。
    第2回予選で使ったパーティはそもそもパワーが低く、使っていて失敗したと思っていた。
    第3回予選で使ったパーティはパワーは高いものの組んだ時点の想定を上回る回答をされてしまい最終日の夜に強い方々に粉砕されてしまった。

    予選2回目に関しては下手になった、弱くなったと納得するものはあったが、1回目、3回目に関しては調整不足があり、一概に下手になったと言えるものではないと思っている。特に1回目、3回目のパーティはあまりばれたくないこともあり、ランクマッチでも10戦前後しか潜っておらず想定通りの動きが出来るかどうかだけ確かめていた。

  4. 最後に
    対戦中プレイングミスは昔も今もするし、誰でもする。予選が始まる前の取り組みに関しては昔よりも取り組んだと思うし、パーティにも反映されている。これが私の手になじんでいないところもある。が、プレイの幅は広がり、立ち回りもアップデートされた。それによるプレイングミスもあるかもしれない。プレイングミスをすればするだけ下手になったと思ってしまうけれど、プレイよりも前の段階で成長、考察を止めていないので下手になったとは言いたくない。今年は色んなパーティを使って全部そこそこ戦えてしまったがゆえに3回とも違うパーティを選んでしまったが、来年はコンセプトを決め1匹と心中しようと思う。